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意味を求める人々

 映画「靖国」を観た。観客は100席程度の小さな劇場の半数ぐらい。意外だったのは客層で、私は若い人が多いのではと思っていたけれど実際にはほとんどが年配者。私と違って戦争が身近だった世代の人たちはこの映画をどう観たのだろうか。
 この映画の公開に際しては、東京などで上映中止や公開延期などいろいろと話題になったが、一部の国会議員なんかが言っているような反日映画でも客観性に欠ける(こういうときによく客観性が云々されるけど、そもそもドキュメンタリー映画だろうが何だろうが制作者が観客に伝えたいことが制作されるものに求める客観性って何?)偏った映画でもなかった。
 オイルショックの年に産まれた私には前の戦争との接点はほとんどない。出征したのは祖父母の世代。小さな頃、祖父母の家や法事などで遠い親戚の家に行った時に見た、仏間に飾ってある軍服姿の知らない人の写真。ほんの何回か祖父から聞いた中国戦線の話。本やテレビ以外の身近で現実味のある戦争との接点はこの程度だろうか。祖父が亡くなり、法事などに行くこともなくなった私にはこんな程度の接点すらなくなって久しい。
 この映画は8月15日の靖国神社とそこに集まった人々の姿、靖国刀とその刀匠の2つの切り口で前の戦争に対する日本人の葛藤を淡々と描いていく。この映画に芸術文化振興基金から助成金が出ていることが問題にされたけれども、戦争の記憶が薄れていく中でこのような映画が制作されるのは大事なことだと思うし、この様な映画に助成金を大切なことだと思う。


(余談)
 90年ぐらいだったと思うけど、NHKが制作した番組で東南アジアの人々が日本の侵略の象徴として日本刀に嫌悪感を持ているというようなのを見た記憶がある。たしかこんな感じだったと思う。日本のアニメが東南アジアでも広く放映されるようになってきたが、アニメの中のロボットやヒーローが最後の悪役をやっつける時の必殺技なんかが日本刀をイメージしているようなものが多く、アニメを通じて東南アジアの子どもたちに日本(刀)の偉大さ(や日本には敵わないというイメージ)を擦り込んでいる。これはアニメを使った第2の侵略だ。中学か高校の時に一度きりしか観てない番組の記憶なので、ひょっとすると全然違ったかもしれないけど。
 この番組を観た時、実感が全然わかずにそうかなぁと思った記憶がある。

 この映画でも日本刀が大きく取り上げられている。それはこの映画では靖国神社のご神体が靖国刀という刀だと主張されているからだろう。でも、それにしても日本刀の取り上げ方とその比重が大きすぎるような気がする。全体としてはよく出来た映画だったと思うけど、この日本刀の取り上げ方についてはちょっと疑問を感じる。
 日本人にとって日本刀ってそんなに大事なものですか?

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うだうだ、ぶつぶつ。いろんなことにすぐに悩んでしまう困った人です。

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